JR四国バースデイきっぷの旅
JR四国は、特急乗り放題切符が充実していますが、中でもバースデイきっぷがお得だと思います。今回は、バースデイきっぷを使って、伊予灘ものがたりなどの観光列車に乗ってきました。
JR四国の特急乗り放題(バースデーきっぷ)を調べてみた(1日目)鳴門〜伊予灘ものがたりへ
せっかくの3日間なので、JR四国に前乗りして、鳴門に宿泊していました。
1日目の目標は、伊予灘ものがたりの乗車です。松山〜八幡浜を狙っていましたが満席だったため、八幡浜〜松山に乗ろうと思います。
鳴門出発
1日目は、鳴門からの出発です。
(普通列車)鳴門〜池谷
まずは、普通列車で鳴門〜池谷駅へ。いよいよ旅が始まります。
この線路が伸びている景色も良いですね。旅に来た実感が湧いてきます。
(うずしお8号)池谷〜高松
池谷〜高松駅へ、うずしお8号に乗車します。到着してビックリ、かっこいい特急車両ですが、2両編成です。写真を撮るのに前で待ち構えすぎましたw
指定席を取っているのですが、1号車の一部が指定席になっていました。JR四国の場合、2両編成(うずしお、あしずり、しまんとetc)も多いので、1車両のいち部が指定席という風になっているんですね。
マリンライナー(高松〜児島)
JR四国の特急乗り放題は、児島駅までが対象なので、岡山に上陸することができます。
普通列車にグリーン車が連結されているので、JR東によくあるスタイルですね。ただ、グリーン席は、2階部分とパノラマグリーン席で、1階は指定席になっています。
今回は、4席のみパノラマグリーン席1Dを取りました。残念ながら児島行きは一番最後の車両でした。せっかくパノラマグリーン席なのに後ろ向きでしたw 次は高松行きのパノラマグリーン席でリベンジしたいですw
児島駅で岡山を散策します。観光船のりばに行ってみると、瀬戸内芸術祭の案内をされていました。瀬戸内海の島で実施中のようでした。行ってみたいけど、JR四国乗り放題に戻ります。
お昼ごはんを聞いてみると、児島うどんが有名!?のようです。香川じゃなくて、児島でもうどんを食べられるんですね〜しかし、列車を調べてみると、あと30分しか時間がありません。児島うどんはお預けです。
車内で食べられるものをと思い、小麦の奴隷を見つけたので、さっそくザクザクカレーパンを購入します。あとローソンのお試し引換券でカフェオレを購入しました。お得旅にはローソンは外せませんね。
しおかぜ9号(児島〜松山)
児島からしおかぜ9号で松山へ向かいます。アンパンマン列車です、あたりですw
1号車の後方から乗車すると、アンパンマンシートを通ることになりました。さすがにお子さま連れでけっこうシートが埋まっていました。
まさかグリーン車も!?!と思いましたが、グリーン席は通常のシートです。なんだか安心しました。
グリーン席は1列席が良いなあと思いながらも、2列席で1人で使っている方もいたので、空いている時は2列席を狙うという高等テクニックもあるんだなあと。
ザクザクカレーパンは、最高に食感が良くて、美味かった。ただ、油っこさはさすがに感じました…
宇和海17号(松山〜八幡浜)
宇和海17号は、指定席を取らなかったため、自由席での移動です。またもアンパンマン列車です。ただ、アンパンマンシートはありませんでした。
児島駅で気づいたのですが、伊予灘ものがたりの八幡浜16:14発に乗るには、宇和海17号(松山14:28発→八幡浜15:15着)に乗る必要があります。
宇和海19号もありますが、乗り換えはできないようです。
※松山方面からお越しのお客様は、宇和海17号(松山14時28分発→八幡浜15時15分着)にご乗車いただき、八幡浜までお越しください。
宇和海19号(松山15時27分発→八幡浜16時13分着)ではお乗り換えできませんので予めご了承ください。
また折り返すので、なるべく景色を見ないようにしていました。
八幡浜駅では、ソウルフードちゃんぽんと書いてあるので、食べたい!と思いました。ただ、駅横にあるちゃんぽんのお店はなくなっていて、あえなく断念しました。これも次来たときにリベンジしたいです。
伊予灘ものがたり(八幡浜〜松山)
さて、おまちかねの伊予灘ものがたりです。
かっこいい!!深めの赤、茜色で、紅葉や夕暮れを彷彿とさせる色合いですね。
列車の外を見ると、いろんな場所で手を振ってくれています。観光列車ならではの光景ですね。車内・車外ともに手を振る文化になっているようです。
大体はポイントが決まっているようなのでゆっくり走行してくれます。たまに通常のスピードの時に手を振ってくれている方もいるので、一瞬で手を振り返す必要がありますw
発車してから気づいたのですが、来た時のルートとは違い、海側のルートを走るようです。先ほどなるべく景色見ないようにしてきたのは無駄でした笑 2本ルートがあるんですね〜
私は、2号車 黄金の章に乗車しました。”沿線に降りそそぐ太陽や、愛媛の名産であるみずみずしい柑橘をイメージした車両”とのことです。
そして一番景色が良かったのは、下灘駅に着く頃の夕焼けです。伊予灘ものがたりの車両から見る夕陽は絶景でした。車内の雰囲気も最高です。
絶景ポイント下灘駅は、観光客+伊予灘ものがたりの乗客で大混雑でした。
ここもまたゆっくり訪れてみたいポイントの一つですね。
伊予灘ものがたりが松山駅に到着する頃には、すっかり外は暗くなっており、車内はいい雰囲気でした。
乗務員さんの対応も良くて、ゆっくりのんびりした時間を過ごすことができました。
しおかぜ30号(松山〜新居浜)
ほぼ一日中電車に揺られているのでさすがに疲れてきましたが、翌日に向けて、新居浜駅に向かいます。
東横イン新居浜駅前に泊まります。全国旅行支援を使って、5,800円→3,480円でした。3000円クーポンももらえてお得ですね〜
3000円分を一夜で使う必要があるので、居酒屋に行こうかと思ったのですが、目の前にスーパー(フジ)があったので行ってみることに。
なんと北海道物産展をやっていて、半額祭りでしたw 2998円お買い上げです。
特にぼたん海老が絶品でした。甘海老のように甘いのに、プリッとした強い食感がありました。
あと、地物のカニも美味しそうでしたが、さすがにホテルで食べるのは諦めました…
(2日目)新居浜〜四国まんなか千年ものがたり
2日目は、多度津10:19発の四国まんなか千年ものがたりを目指します。
指定席券売機で指定席券を発券
前日に試したところ、みどりの窓口プラスでは、(自分で操作して)発券はできませんでした。そのため、オペレータにつなぐ必要がありました。
しかしながら、指定席券売機では発券することができました。
「お手持ちのきっぷで座席の指定/指定席の変更」を選び、「『な〜わ』で始まるきっぷの座席の指定」を選び、切符の詳細を入力していきました。
しおかぜ8号(新居浜〜多度津)
しおかぜ8号は、8600系新型特急電車でした。
なんと電動レッグレスト・読書灯が付いていました。
可動式枕になっており、頭部分も快適でした。重厚感ある車内で落ち着きもあるデザインがいい感じです。
参考 8600系 - JR四国JR四国四国まんなか千年ものがたり(多度津〜大歩危)
いよいよ2日目のメイン、四国まんなか千年ものがたり、に乗車していきます。
まずは、車内の様子です。私が乗車したのは1号車です。
四国まんなか千年ものがたりのルートは、(香川県)多度津から(徳島県)大歩危までです。
昨日の伊予灘ものがたりとはまた違った山あいや渓谷が楽しめます。
山あいの電車もかっこいいですね〜〜坪尻駅で停車中の様子です。
車内から見る渓谷もいい感じです。
また、「四国まんなか千年ものがたり」の窓枠から見る景色がまた良いんですよね。
大パノラマですね。
たくさんのかかしのお見送りもw
四国まんなか千年ものがたりも、トンネルに入ると、照明と天井の鏡が、車内を明るく照らしてくれて、最高の雰囲気になりました。3つの観光列車の中でも一番かな。
相席になった方ともゆっくりおしゃべりすることができて、楽しい時間を過ごすことができました。こういったのも旅の醍醐味ですね。
南風(大歩危〜多度津)
大歩危駅に到着して、とくしま周遊クーポンを使える飲食店を探してみるも、なかなか見つけることができませんでした。そこで、通ってきて比較的大きい町だと感じた、阿波池田まで行くことに。
阿波池田駅まで戻ってきました。
さっそく観光案内所で、とくしま周遊クーポンを使えるお店を聞いてみます。heso salonと八千代というお店があるようです。
heso salonは、ジビエをウリにしたお店で、ジビエホットドッグがランチで食べられるようです。
一方の八千代は大衆食堂で、カツ丼やラーメンやおでんがあります。大衆食堂のカツ丼、聞いただけで食べたくなる感じで、頭はカツ丼になりました。
まさかの玉子カツ丼だが、とじていないスタイルでした。カツはソースカツ丼を彷彿とさせる薄めのカツでした。思っていたのとは違いましたが、お腹がすいていたのでぺろっと食べられました。
とくしま周遊クーポン3,000円分が使いきれずw 2,500円分がまだ残っているので、使える場所を探します。
どうやら大歩危観覧船1,500円に乗れるようです。残り1,000円分は大歩危観覧船のレストランでも良いのですが、閉店していると怖いので、(阿波池田駅前の)セブンイレブンでコーヒーとおつみまみを1,000円分買いました。
南風13号(阿波池田〜大歩危)
改めて大歩危に向かいます、こう右往左往できるのも!?フリーきっぷのいいところですね笑
大歩危駅に着いたのは15:40でした。ちょうど路線バスがない時間だったので、歩いて大歩危峡に向かいます。
歩いてすぐに絶景です。少し紅葉も始まっているのかな。橋から川をのぞくとけっこう怖いです、足がすくみます。
歩いて20分ちょっとで大歩危峡に到着です。今日はけっこう歩いたので正直疲れ始めています。
大歩危観光遊覧船
大歩危峡は、国指定天然記念物に指定されており、なんと2億年ほどかけて、この壮大な渓谷美になっているそうです。
乗船名簿に記入し、最終便16:30に乗ることにしました。乗船口に行くと、乗船者は私だけ笑 貸し切りになりそうでしたが、あとで二人やってきたので、惜しかったですw
ガイドの方が説明してくれつつ、ゆっくりと進んでいきます。2億年かけてできた岸壁は壮大な景色・時代の流れを感じさせてくれます。
リュックをコインロッカーに預けるか悩んだのですが、持っていきました。結果、遊覧船なので濡れることもなく、何の問題もありませんでした。
大歩危峡を堪能したところで、大歩危駅に帰ります。また歩くのか〜と思ったら、ちょうど路線バスがありました。助かった。
駅についてから、とても見やすい時刻表を見つけました。こういうのって旅の終わりに見つかるんですよねw
1日7便ほどなので計画的に利用するのが良いですね。かずら橋もまたゆっくり行ってみたいです。
普通列車(大歩危〜大杉)
大歩危駅で特急を待つつもりが、蚊が飛んでいて、先発の普通列車に乗ることにしました。せっかくの旅なので普通列車も堪能しておきましょうw
特急列車に追い越されないように、大杉駅で下車しました。すっかりあたりは暗くなり、夜の列車も味があって良いなあ。
南風17号(大杉〜高知)
またも南風で、高知を目指します。高知に到着したのは、18:48です。
(宿泊)EN HOSTEL
今日の宿は、ドミトリータイプのEN HOSTELさんです。
土曜でホテルは取りにくい事、休日扱いなのでクーポンも1000円になり、最低利用料金も低くなるので、ドミトリーの宿で全国旅行支援を使おうと考えました。
スタッフの方もとても親切で、全国旅行支援の手続きをしながら、談笑しながら旅の話で盛り上がりました。やっぱりホテルと一味違いますね。
ちなみに、お部屋は、こんな感じです。
翌朝は、誰かの7時の目覚ましが2分ぐらいなり続けて、起きることができました。早すぎず良い時間で良かったですw
チェックアウトは10時で、シーツを指定の場所に入れるだけでOKでした。一応カフェスタッフの人に聞いたら、特にチェックアウトはないですよ〜とのことでした。慣れないけど、便利な印象でした。
高知観光リカバリーキャンペーン
高知観光の交通費5000円補助のキャンペーンです。EN HOSTELは対象施設になっているため、宿泊証明書を頂きました。これでキャンペーンに応募できます。
申請して、郵送して、は少し面倒ですが、個人旅行で交通費を負担してもらえるのはとてもありがたいですね。
参考 【公式】高知観光リカバリーキャンペーンこうち旅ネット屋台餃子
カツオを食べたいと思いながらも、屋台餃子が人気と、情報を見つけました。
行列ができていましたが、1人席がすぐに空いて、着いてから10分程度で着席。メニューはシンプルに餃子・おでん・ビールです。
焼台が3つ?しかなく、焼くのに時間がかかるようです。注文してから20分ほど待ちましたが、焼きたての餃子がやってきました。
見た目は、焼きというより揚げに近いので、ホワイト餃子にも近いです。しかし、食べてみると、皮は薄く、口の中で餡がホロッとほぐれる感じです。もう少し食感が欲しいと感じながらも、サクッと食べられます。
ここでラーメンを食べても良かったのですが、シンプルしょうゆラーメンのようだったので、別のラーメンを探しました。
(家系ラーメン)とさの家
選んだのは、ザ・家系ラーメンの『とさの家』さんです。で、濃厚な豚骨醤油ラーメンです。
味も家系ラーメンそのものでこってりしたラーメン選んで正解でした。もう少し麺にスープが絡む方がいいなあと思いながらも、味はバッチリでした。
(3日目)時代の夜明けのものがたり
3日目は、「時代の夜明けのものがたり』を目指していきます。
朝は、時間があるので、高知駅の電光掲示板を見ながら、グリーン車に乗って、朝食を食べたいと思い立ちます。
早速コンビニに飲み物を調達に行きます。ローソンでお試し引換券を使っていきます。
駅に戻ってくると、発車5分前ぐらいで、あまり時間がありません。こういう時にやっぱり機械って便利だなと思いつつ、指定席券売機で指定席を探します。しかし、発券する時間が遅くて、1時間後の指定席しか出てこず、グリーン車が取れませんでした。次の特急を待つわけにも行かないので、ひとまず自由席で移動することにしました。
南風6号(高知〜土佐山田)
乗り放題の路線図を見ると、JR四国路線バスにも乗れることが分かります。
土佐山田で降りてみることにしました。
ちょうど路線バスがいるので時刻表を確認します。と、バスが発車してしまいました笑本当は、バスに乗って車窓を楽しみ、折り返そうかと思ったのですが。
路線バスで美良布(びらふ)まで行くことができ、アンパンマンミュージアムに行けるようでした。
南風1号(土佐山田9:27〜高知9:39)
いったん高知に戻ります。
しんたろう2号
実は、オープンデッキのある普通列車を時刻表で見つけていました。それが『しんたろう2号」です。
お子さん連れが多く、人気の電車になっているようです。天気が良かったので朝から孫と一緒にやってきたという人も。
オープンデッキが開放されるのは、土佐くろしお鉄道になる後免駅〜奈半利駅の間です。
今回は、観光列車が高知12:04発なので、途中で折り返す必要があります。
調べたところ、後免駅の2駅先、立田駅で折り返す必要があります。すぐでしたw
隣の方の話では、トンネルに入るところが楽しい、たしかトンネルを抜けてからの景色が楽しい、との事で、夜須(やす)駅あたりまでは行ったほうが良いということでした。これはぜひリベンジしたいルートです。
さて、普通列車で、高知駅に戻ります。
時代(とき)の夜明けのものがたり
時代の夜明けのものがたりのテーマソングがけっこう好きです。旅の始まりを高揚させてくれる音楽になっています。
さて、列車に乗っていきましょう。
私が乗車したのは、2号車です。
さて、高知駅を出発です。さっそく手を振ってくれている人がいます。
うろ覚えですが、たしかこれが仁淀川。仁淀ブルーと呼ばれているそうで、美しい川でした。
一面コスモス畑のポイントでは、風船を飛ばしてくれています。
途中の停車駅では、海をバックに『時代の夜明けのものがたり』を撮ることができます。かっこいい。
途中の土佐久礼駅で、下車することができたようで、久礼大正町市場でカツオを食べることもできるようです。降りても良かったかも。
窪川駅で30分ほど時間があったので、ダッシュで四国八十八か所霊場めぐりの一つである岩本寺をお参りしてきました。
時代の夜明けのものがたりで高知駅へ
帰りは、同じ『時代の夜明けのものがたり』で帰りました。
停車駅も行きとは違うところもあり、須崎駅でダンスパフォーマンスもありました。団体のパフォーマンスなのですが、その中で一人おばあちゃんがキレッキレのダンスを魅せてくれました。
夕陽と『時代の夜明けのものがたり』もいい感じです。
旅も終わりに近づいていることを実感します。
3日間、観光列車を中心に、四国を横断・縦断してきました。四国一周もしたかったのですが、宇和島ルートが本数が少なかったので、窪川〜八幡浜が行けなかったのと、ごめん・なはり線なども行けませんでした。またぜひリベンジしたいです。
天気も良くて、良い四国旅になりました。やはり伊予灘ものがたりの夕陽が美しかった〜思いつくままに特急列車に飛び乗れるのでバースデイきっぷは良いですね。また電車旅に行ってみたいです。